ネイルサロンでリリー・フランキー人気を知る

広尾に行きお手入れをしていただきながらネイリストのおねえさんと話をしていた時。芸能人ではどんな人が好きか、という話題でおねえさんが「私最近、リリー・フランキーなんですよ」と。
たしかに近著「東京タワー」が売れていて、特に男性たちの間で「号泣本」として人気が高いとの評判は聞いたことがあったけど、女性の感想はあまり聞いたことがなかったので、ふーん、と思ったのだが、そのあと彼女はこう言った。
「男性として好きなんです。オカンのかわりに私が包んであげる、って思っちゃうんですよ」
へぇぇぇぇぇ。そうなんですか。と思って引き続き聞いていたら、足の方をやってくれていたもう一人のおねえさんが「実は私も大好きなんです。うちのお店、5人はいますよ、そういうファンが」と衝撃の発言を。
いつの間にこんなにモテていたんですか>リリー・フランキー
私にとってリリー・フランキーは今は亡きナンシー関と同じポジショニングで、サブカル系に強い、小粒でもぴりりと辛いコラムニスト、という印象で、もちろん彼の文章は面白くて好きなのだが、彼女達のように「萌える」対象ではなかったんだけどなあ。女達を虜にする「東京タワー」、読んでみようか。

あの人とこんな話(asahi.com)

大人は学んだことを若い人に伝えているのか。」(株)メディア22世紀 代表取締役・天野賢さんのインタビュー。

 天野さんは、自分が今日まで体験し、実行し、そして学んできたことを若い人に届く言葉にする努力を怠らない。例えば20歳で迷っている人に、50歳を過ぎた大人が教えられる確かな事柄があるはずだ。確実にそれを伝えているか、と。

 「フリーターという存在を非難する発言をする前に、先輩の職業人として話せる真実がある。あるいは人生の先輩として、親として伝えたいと思うんですよ」

 一番最初に伝えたいことは、あなたの生命は有限であり、今のこの一瞬の時間こそが人生なのだという事実。

 「だから自分のことをしっかりと考えつつ、少しスピードも上げていこう。死はいつも隣り合わせにある。今を生きずにいていいのかと声を上げたいのですね」

こういうことを自分の言葉で伝えていくことが、玄田さんの言う「大人が子供に伝えること」なのだと思う。かっこよくなくていい、自分が心から思うことならば。

うつ病の早期発見のために

IT Proで始まった連載「ITエンジニア必須のうつ病予防と治療の知識」の第1回は「うつ病の増加は,IT業界から始まった」(要無料登録)。
IT業界はうつ病のリスクを高めるストレスフルな環境である、と前置きした後、早期発見のためのポイントをこのように書いている。

うつ病は心の病気だから,精神的な症状ばかりがでると思われるかもしれませんが,自覚症状として最初に気づくのは体の不調です。「睡眠障害」「疲労・倦怠感」「食欲不振」「頭痛・頭重感」「めまい」「性欲減退」「便秘・下痢」「体重減少」「肩こり」「背部痛」など,ハードな仕事をこなしている人なら,ごく日常的に感じるものばかりですが,これらの症状はうつ病患者の8〜9割にみられます(図1)。このようにうつ病の患者は憂うつな気分や不安など精神的な症状に気づかず,頭痛,肩こりなど体の不調を訴えがちです。

心の病気だから心の不調として自覚するとは限らない、むしろ体の不調を感じる人が多いということ。私の友人にも心臓の痛みとして自覚していたものが実はパニック障害だったというケースがあった。

13歳のハローワーク公式サイト

10/5にオープンしていたのだが、紹介するのをすっかり失念していた。
13歳のハローワーク公式サイト
あの本と同じ色調とイラストでWeb化されたものだ。
使い方としてはこちらを。
サイトの使い方
面白いのは「マップで探す」。同じジャンルの職業の類似度や関係性がマップ化されていて、視覚的に理解しやすくなっている。また、実際にその職業に就いている人たちに「子供の頃はどんな子供だったのか?」というヒアリングをした生の声も掲載。マップは販売もしている。しばらくうろうろしてしまいそうだ。

公式サイトオープンに寄せて、著者の村上龍さんへのインタビューを掲載しているが、特に印象に残ったのはこの言葉。

この本を作った後で気付いたことがあります。それは、好きなことを「探す」という風に勘違いしやすいということです。好きなことや自分が興味を持てる職業は、探したからといって見つかるものじゃないと思うようになりました。例えば、自分は宇宙のことが好きだな、お花が好きだな、物を書くのが好きだな、人間のことを考えるのが好きだな気づいたあと、好奇心を消さずに、世界に対してオープンになっていれば、「いつか出会う」というニュアンスじゃないかと。

「自分探し」「天職探し」に汲々として先に進めなくなっている人たちには、この「探す」と「いつか出会う」のニュアンスの違いにぜひ気付いてほしいと思う。何かに当てはめるのではなく、出会うのだ、と。
また、マップ作成にも協力した藤原和博さんのインタビューもある。
第1章 人生と「仕事」
第2章 キャリア重視に潜む「罠」
第3章 将来、フリーターやニートにさせないために
いずれもなかなか読みごたえのある内容。特に第2章の「日本の教育は正解主義で来ていて、正解を記憶にたたきこむ授業をしているが、自分に向いたキャリアの絶対的正解は、最初から「ない」と強調したい」という言葉は私も強調したい。

Planned Happenstanceな人がここにもいる

ヤマダタツヤの希望」(小鳥ピヨピヨ)
「もう○○歳だから」が口癖の方にぜひ全文読んでいただきたいエントリ。個人的に特に響いた部分を抜粋すると。

彼は「年齢制限」を突破します。
この年になったらこうならなきゃとか、この年になったらこうじゃダメとか、そういうものを飛び越えていきます。
周囲の人が何歳だとか、自分より上だとか下だとか、そういうものを無視していきます。

でも、落ち着いて考えてみたら、本当は年齢なんて関係ないですよね?
特にこれだけ寿命が延びていると、ますます関係ないですよね?
27歳からアーティストを目指しちゃいけないなんて、誰も言ってないですよね?
35歳までに結婚しないといけないなんて、つまらないですよね?
45歳から新しい人生をはじめても成功確率超低いなんて、自分でそう思ってるだけですよね?

思えば、彼のデザイナー歴も、この思想を踏襲しています。
彼によると「前の仕事で、たまたまAdobe Illustlatorを使うことになって、まあまあ自信ついたから」ということらしいです。
デザイン学校とか行ってないのです。どこかのデザイン事務所で修行したわけでもないのです。
何かやるにはまず資格を、とか言ってる人に噛んで聞かせてやりたい話です。

人生は、可能性を限定しないで、心の赴くままの方向を目指したほうが、きっと楽しくて充実できるはずです。
周囲の人や常識に合わせて生きるより、ずっと。
もちろん、成功確率もあがるはずです。

あなたは今、何歳で、そしてこれから何をやりたいですか?

最後の一文はまるでクランボルツ教授に問われたのかと錯覚するくらい、Planned Happenstanceな生き方をわかりやすく書いてくれている。

「過去と他人は変えられないけど、未来と自分は変えられる」んだから。

平成17年度「キャリア・コンサルタント全国大会」申込受付中

平成17年度「キャリア・コンサルタント全国大会」開催のご案内(中央能力開発協会・キャリア協議会)
開催概要は以下の通り。

○開催日: 平成17年12月4日(日) 午前の部(10:00〜12:30) 午後の部(13:30〜16:30)
○会 場: 東京ビッグサイト 〒135-0063 東京都江東区有明3-21-1
《会場案内図はこちらをご覧ください(東京ビッグサイトホームページ)》
○大会テーマ: 真のキャリア・コンサルティングの推進を目指して
〜個人の主体的なキャリア形成の支援のために求められる行動・能力とは〜

午後の部の分科会は7分科会中5分科会が受付締切。空席があるのは「実践から学ぶプロ意識(姿勢・態度・使命感・行動等)を持った団体運営の実際」と「ダイバーシティセッション〜障害を負った方のキャリア形成支援〜」です。
私は第一希望「うつの見立てとリファー〜メンタル面の不調を面談の中でどう見つけ、どう対応するか〜」第二希望「多様化するキャリア・コンサルティングの手法の理解〜Eメールカウンセリングの利点と限界の理解〜」第三希望「キャリア・コンサルタントが知っておきたいマネープランの基礎知識」で申し込んだきだが、さて結果はどうなることやら。
昨年度の大会はキャリア・コンサルタントの質の問題で論議を呼んだらしく、今年はそのあたりをどう扱うのだろうか。