13歳のハローワーク公式サイト

10/5にオープンしていたのだが、紹介するのをすっかり失念していた。
13歳のハローワーク公式サイト
あの本と同じ色調とイラストでWeb化されたものだ。
使い方としてはこちらを。
サイトの使い方
面白いのは「マップで探す」。同じジャンルの職業の類似度や関係性がマップ化されていて、視覚的に理解しやすくなっている。また、実際にその職業に就いている人たちに「子供の頃はどんな子供だったのか?」というヒアリングをした生の声も掲載。マップは販売もしている。しばらくうろうろしてしまいそうだ。

公式サイトオープンに寄せて、著者の村上龍さんへのインタビューを掲載しているが、特に印象に残ったのはこの言葉。

この本を作った後で気付いたことがあります。それは、好きなことを「探す」という風に勘違いしやすいということです。好きなことや自分が興味を持てる職業は、探したからといって見つかるものじゃないと思うようになりました。例えば、自分は宇宙のことが好きだな、お花が好きだな、物を書くのが好きだな、人間のことを考えるのが好きだな気づいたあと、好奇心を消さずに、世界に対してオープンになっていれば、「いつか出会う」というニュアンスじゃないかと。

「自分探し」「天職探し」に汲々として先に進めなくなっている人たちには、この「探す」と「いつか出会う」のニュアンスの違いにぜひ気付いてほしいと思う。何かに当てはめるのではなく、出会うのだ、と。
また、マップ作成にも協力した藤原和博さんのインタビューもある。
第1章 人生と「仕事」
第2章 キャリア重視に潜む「罠」
第3章 将来、フリーターやニートにさせないために
いずれもなかなか読みごたえのある内容。特に第2章の「日本の教育は正解主義で来ていて、正解を記憶にたたきこむ授業をしているが、自分に向いたキャリアの絶対的正解は、最初から「ない」と強調したい」という言葉は私も強調したい。