第4回21世紀出生児縦断調査結果の概況(厚生労働省)

こんな調査があったなんて。

1 調査の目的
 この調査は、同一客体を長年にわたって追跡調査する縦断調査として、平成13年度から実施を始めた承認統計であり、21世紀の初年に出生した子の実態及び経年変化の状況を継続的に観察することにより、少子化対策等厚生労働行政施策の企画立案、実施等のための基礎資料を得ることを目的としている。
2 調査の対象
 全国の2001年1月10日から17日の間及び7月10日から17日の間に出生した子を対象とし、厚生労働省が人口動態調査の出生票を基に調査客体を抽出した。双子、三つ子についてもそれぞれの子を対象としている。
3 調査の時期
 1月生まれは平成16年8月1日、7月生まれは平成17年2月1日(対象児の年齢 3歳6ヵ月)とした。

ひとつの母集団が経年でどう変わっていくかを見るもので、調査としてはとても興味深い。
配布数と回収率もすごい。配布数44,837に対し回収数41,557。回収率92.7%と非常に高回収率。
目についたポイントとしては

  • 保育所や幼稚園を利用している子の割合は半数に達した。
  • 母が有職の割合は年々増加している。仕事を探している母、職に就いた母は、「弟妹なし」が高い。
  • 習い事をしている子は23.4%で、多いのは「水泳」6.8%「英語」6.7%「幼児教室」5.8%がトップ3。
  • 子どもを育てていて「負担に思うことや悩みがある」は87.0%で、「子育てで出費がかさむ」、「子どもが言うことを聞かない」が第3回調査より増えている。

対象児が3歳6ヵ月ということで、おおむねこんな感じなのかと納得。英語を習わせているのがそんなに多いとは以外。幼児教室は「お受検」対策?